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家計を助けるクーラー使用法、年1千元超の節約も


ニュース 社会 作成日:2019年8月12日_記事番号:T00085139

家計を助けるクーラー使用法、年1千元超の節約も

 猛暑が続き、自宅にいる時は朝から晩までクーラーを付けっ放しで、電気代の請求書を見て飛び上がる、といった方も少なくないだろう。そんな中、工業技術研究院(工研院、ITRI)緑能・環境研究所(グリーンエネルギー・環境研究所、緑能所)が、涼しく、かつ電気代が節約できるクーラーの使い方を伝授している。

 緑能所の調査によると、昨年の夏季、台湾の家庭で使用された電力のうちクーラーは47%を占め、ダントツの1位だった。年間使用量で計算しても28%でやはりトップだ。

 緑能所の蘇娟儀経理は、クーラーは設定温度を1度上げれば電力を6%抑えることができ、1日に0.4キロワット時(kWh)、年間120台湾元(約400円)の電気代節約につながると指摘。また2~3週間に1度のペースでフィルター掃除をすれば、1日0.67kWhの電力、年間210元の電気代を節約できる他、古くなったクーラーを省エネ認証マーク付きの製品に買い替えるだけで、電気代がさらに年間840元安くなる。上記3点を実践すれば、年間1,170元の支出減と小市民の家計には小さくない恩恵をもたらすという。

 蘇経理は他にも、▽クーラーを起動させる前にまず部屋を換気したり、床を拭き掃除して温度を下げる▽ドアや窓をしっかり閉め、冷気を外に逃がさない▽クーラーを切る1時間前に「送風」に切り替える▽出掛ける1時間前にクーラーを止める──といった節電方法を伝授している。

 さらに▽冷蔵庫▽電気ポット▽電気鍋▽電磁調理器▽オーブン──といった家電も、購入して10年以上経過した製品は、省エネ製品に比べ平均2.5倍の電力を消費すると指摘。省エネ性能が最高レベル「1級」の冷蔵庫の場合、「5級」の製品に比べ消費電力が約37%少なく、容量が560リットルとすれば電気代を年間で470元節約することができると説明した。

 また不使用時にデスクトップパソコンの電源を落とせば、10時間で1kWh、年間で920元の電気代節約につながる他、使用していない家電製品のプラグをこまめにコンセントから抜くことも節電に効果があるという。家計を少しでも楽にするためには、やるべきことはまだまだいろいろありそうだ。