ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

大陸工程、高鉄の経営から撤退


ニュース 運輸 作成日:2019年8月13日_記事番号:T00085172

大陸工程、高鉄の経営から撤退

 台湾高速鉄路(高鉄)が来年、董事を改選するのに先立ち、大株主の大陸工程(コンチネンタル・エンジニアリング)が来年以降、董事を派遣しない意向を表明した中、大陸工程の関連企業である合成ゴム大手、台橡(TSRC)が高鉄の株式を売却した。TSRCの持ち株は董事選任当時の半分以下にまで低下したため、同社が派遣した董事は会社法の規定により自動解任となった。13日付経済日報が報じた。

 高鉄は「法律に従い情報開示した。欠員の補選については董事会で協議する」と説明した。

 TSRCの董事会は先ごろ、高鉄の株式1,000万株を総額3億7,000万台湾元(約12億4,000万円)以上の価格で売却することを決議していた。TSRCは来年の董事改選に先立ち、高鉄の経営から撤退した格好だ。来年の董事改選では民間株主が推す董事はいなくなり、高鉄が名実共に純粋な政府系企業になるとの予想も出ている。

 高鉄の董事会は13人(うち3人は独立董事=社外取締役)で構成されており、今回董事1人が解任となっても運営上の問題はない。このため、臨時株主総会での補選は行われない可能性が高い。