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南亜プラ、寧波BPA工場を拡充【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2019年8月14日_記事番号:T00085195

南亜プラ、寧波BPA工場を拡充【表】

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)は、中国・浙江省寧波市でのビスフェノールA(BPA)第2期工場建設に12億2,000万人民元(約185億円)を投じることを決定した。2021年9月に完成予定で、年産量は13万トン(最高17万トン)、年産額は20億5,000万人民元を見込む。14日付工商時報が報じた。

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 第2期工場が稼働すれば、寧波工場のBPA年産能力は34万トン、中台の工場の合計では68万トンに増える。22年には世界4位に躍進する見通しだ。

 南亜プラによると、BPAを原料とするポリカーボネート(PC)やエポキシ樹脂は市場規模の拡大が続いている。中国では23年時点でBPA生産能力が286万5,000トン、需要は293万7,000トンに上る予測で、7万2,000トンの供給不足が予想されている。

 台湾から中国にBPAを輸出すれば、5.5%の関税と、6%の反ダンピング(AD、不当廉売)関税がかかるので、寧波での増産はメリットが大きい。