ニュース 社会 作成日:2019年8月15日_記事番号:T00085235
ロトくじ(数字選択式宝くじ)「威力彩」で46回連続1等当選が出ず、賞金額が過去4番目の20億4,700万台湾元(約69億円)に膨れ上がったところで、12日についに当選1口が出た。その夜、当選者からの依頼で、高級車2台を抽選でプレゼントすると、この当たりくじを販売した売り場の店主をかたる人物がフェイスブック(FB)ページで発表した。早速数万人がインターネットを通じて抽選に参加したが、事情を知った本物の店主が「FBページなどは開設していない」と通報したため、警察が捜査に動く事態となっている。
成功領彩券行には14日、問い合わせの電話が数百件かかってきたという(中央社)
この当選くじを販売したのは台南市北区成功路の「成功領彩券行」。当選が明らかとなった12日夜、FB上に「成功嶺公益彩巻」という店名とよく似た名称のページが出現し、「宝くじ販売スタンドを11年営んできて初めて出た1等の賞金額が過去4番目だった。長年支えてくれた宝くじファンにようやく恩返しができる」とコメント。「当選者からの委託を受け、243万2,000元相当のメルセデス・ベンツを初年度の牌照税(ナンバープレート税、自動車税)など込みで、抽選で2人にプレゼントする」と表明した。
同ページの記事をシェアするか、コメント欄に「恭喜発財(おめでとう)」と書き込むだけで抽選に参加でき、8月20日に当選者を発表するとの説明があり、この投稿はまたたく間に拡散された。すぐにネットユーザー2万人が「恭喜発財」のコメントを残し、シェアは延べ1万5,000件に上った。
しかし、このページの存在を知った本物の「成功領彩券行」店主が14日、慌てて警察に通報した。警察は名誉毀損(きそん)の疑いで捜査を進めており、詐欺容疑でも捜査に乗り出す構えだ。同時に、個人情報を不正に取得される恐れがあると市民に注意を呼び掛けた。
問題のFBページはその後、削除されたようだ。開設者が何を目的としていたのかはよく分からないが、単なるいたずらかもしれないし、20億元のインパクトに警戒心を緩めたネットユーザーを相手に、詐欺をたくらんだ可能性も捨て切れない。
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