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韓国が液晶パネル生産縮小、台湾メーカーも懸念【表】


ニュース 電子 作成日:2019年8月19日_記事番号:T00085266

韓国が液晶パネル生産縮小、台湾メーカーも懸念【表】

 韓国メーカーが液晶パネル市場で中国メーカーとの競争を避けるべく生産を縮小しており、当面は製品の供給過剰が緩和の方向に向かいそうだ。台湾メーカーにとって短期的には好材料だが、市況が悪いことを意味しているため、付加価値向上が急務となる。

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 17日付工商時報などによると、サムスンディスプレイ(SDC)は今年下半期に第8.5世代液晶パネル工場の生産ラインの一部を量子ドット有機EL(QD-OLED)パネルの生産に転用。来年にはさらに第8.5世代パネルで生産ライン2本を閉鎖する。

 LGディスプレイ(LGD)も有機EL(OLED)パネルの生産に集中するため、韓国で第7.5世代、第8.5世代の液晶パネル工場の生産を半分に削減する見通しだ。

 市場調査会社IHSマークイットの謝勤益(デビッド・シェイ)シニアディレクターは「中国の第10.5世代パネル工場の台頭で、65インチ、75インチパネルは毎月10米ドル以上の幅で下落している。韓国のパネルメーカーはここ2年で投資を有機ELパネルに集中することで、中国メーカーとの生産能力競争を回避している」と指摘した。