電子ペーパー（ＥＰＤ）大手の元太科技工業（イーインクホールディングス、ＥＩＨ）は16日、専用用紙に繰り返し印刷可能な「JustPrintIt」技術を開発したと発表した。インク不要で、専用プリンターにより大小さまざまな図案・文字を印刷可能で、書き換え可能回数は数千回。▽社員証・会員証▽ギフトカード▽パッケージ▽乗車券──などへの応用を見据える。17日付経済日報が報じた。
同技術は表示側にディスプレイや電子部品を必要としない（ＥＩＨリリースより）
ＥＩＨは、同印刷技術は、プリンターなどを手掛ける米ＨＰから特許のライセンスを受けたと説明した。８月28～30日に台北南港展覧館１館（台北市南港区）で開催されるスマートディスプレイなどの見本市、智慧顕示展覧会（タッチ台湾）で展示する。
同技術の利用は、書き換えに専用プリンターが必要なため、改ざん防止に効果的だ。コストが将来的に下がれば、紙利用の大幅削減も期待でき、環境保護にも貢献できる。
