自動車大手、裕隆集団傘下で三菱車などの製造販売を担う中華汽車工業（チャイナ・モーター、ＣＭＣ）は、年内に台湾で軽型商用車「デリカ（得利卡）」の新型モデルを発売する予定だ。中国では福建省汽車工業集団（福汽集団）との合弁、東南汽車が９月に自社ブランドのスポーツ用多目的車（ＳＵＶ）「ＤＸ５」を発売する。21日付工商時報が報じた。
中華汽車はコスト削減効果で第２四半期営業利益が増加したが、出資先の裕隆汽車製造（ユーロン・モーター）の赤字、華創車電技術中心（HAITEC）の資産減損損失（特別損失）の計上で最終赤字に転落した。中台での新車投入で黒字回復を目指す。
中華汽車が昨年10月に発売した軽型商用車「ベリカ」の新型モデルは、今年上半期の販売台数が8,000台以上に達した。デリカ新型モデルも同様の売れ行きが期待でき、台湾の商用車市場で首位の座を固める方針だ。
ＤＸ５は中国政府の排ガス規制「国６」基準を満たしている。価格は７万人民元（約106万円）からと予想されている。
