ニュース 電子 作成日:2019年8月22日_記事番号:T00085339
22日付電子時報が業界関係者の話を基に報じたところによると、ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、シリコンに代わり、低温で製造できる特性を持つカーボンナノチューブ(CNT)を材料とするトランジスタを採用し、ウエハー上でのロジックIC、メモリー、センサーのヘテロジニアス・インテグレーション(異種統合)を可能とする「N3XTシステム」の研究を進めている。同システムではボンディングが不要で、3次元(3D)シリコン貫通電極(TSV)など現行のパッケージング(封止)技術に比べ、ICの性能を高めることができる。5~10年後にも量産が実現する可能性がある。
電子時報によると、「N3XTシステム」の開発は、TSMC研究開発(R&D)部門幹部の黄漢森(フィリップ・ウォン)氏と米スタンフォード大学が共同で進めている。
3次元集積化(3DIC)のジニアス・インテグレーションでは温度の制御が最大の課題となるが、CNTを材料に採用すれば解決することができる。しかしCNTを使った製造プロセスは成熟しておらず、現時点では90ナノメートル製造プロセスが限界とされる。
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