ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

19年機械輸出見通し、ゼロ成長に下方修正


ニュース 機械 作成日:2019年8月22日_記事番号:T00085349

19年機械輸出見通し、ゼロ成長に下方修正

 機械業界団体の台湾機械工業同業公会(TAMI)の柯抜希理事長は21日、今年の機械設備輸出額見通しを前年並みの274億米ドルへ下方修正したと明らかにした。TAMIは7月下旬、今年の成長率見通しを前年比5%以下へと、従来の5~10%から下方修正していた。22日付工商時報が報じた。

/date/2019/08/22/05machine_2.jpg柯理事長(右)は、米中貿易戦争で中国メーカーが打撃を受け、台湾の機械メーカーも影響を受けていると指摘した(21日=中央社)

 柯理事長は、米中貿易戦争を受けて中国以外に生産移転するメーカーの設備投資による需要を見込んでいたが、メーカーは様子見のままだと説明した。1~7月の機械設備輸出額は150億米ドルと前年同期比6.5%減少した。

 柯理事長は、米中貿易戦争は通貨安競争の様相を呈してきており、人民元は1米ドル=7元台まで下落したと指摘。韓国ウォンの対米ドル下落幅も8%余りと台湾元の2%余りを大きく上回っているとして、政府に対し適度な台湾元安誘導を訴えた。また、現在は米国と自由貿易協定(FTA)を結ぶ好機であり、米国の関税を引き下げることができれば、台商(海外で事業展開する台湾系企業)のUターン投資も増えると強調した。