二輪車やバギーの生産、販売を手掛ける宏佳騰動力科技（ＡＥＯＮモーター）は28日、同社初の電動スクーター「Ai-1 Sport」を発売した。睿能創意（Gogoro台湾）のバッテリー交換システムを採用した。価格は８万9,800台湾元（約30万円）で、同クラスの電動バイク「Gogoro S2」、ヤマハ発動機の「EC－05」を約１万元下回り、政府の各種補助制度を利用すれば、５万8,800元で購入することができる。29日付工商時報が報じた。
ＡＥＯＮモーターの鍾杰霖董事長は電動バイク事業について、Gogoroのバッテリーシステムを採用するものの、設計で差別化を図り、異なる客層の開拓が可能との考えを示した。その上で、法人向けの運搬用三輪バイクを含め、既に１～４個のバッテリーを使用する各種電動バイクを開発済みと明らかにした。
また、Gogoroのバッテリーシステムは物流業者など法人向け市場で需要が期待できると予測。こうした車両は、走行ルートが固定され、駐車場を備えており、バッテリー交換拠点を設置しやすいためだ。将来的にはGogoroと共同で、世界の企業間商取引（Ｂ２Ｂ）市場開拓も視野に入れる。
