ニュース 社会 作成日:2019年9月2日_記事番号:T00085544
台中市在住の女性が7月、東京を訪問中に脳出血で倒れ、病院で手術を受けた。幸い一命を取り留めたものの、海外旅行保険に加入していなかったため巨額の医療費がかかることとなり、家族を悩ませている。
この女性は7月27日、東京・池袋で買い物中に突然脳出血に見舞われ、意識を失って倒れた。ショッピングセンター(SC)関係者が呼んだ救急車ですぐに病院に搬送され、手術を受けた。
女性が倒れたとの知らせを受けた台北駐日経済文化代表処は、職員を病院に派遣して通訳などのサポートを行うとともに、手術が行われた当日夜から翌日午前4時まで付き添った。
女性の手術は複数回に及んだ。保険に未加入だったため、医療費は合計で1,000万台湾元(約3,400万円)を超え、今後専用機で台湾へ戻った場合、負担額はさらに増えることになる。
今回の事案は30日、謝長廷駐日代表が自身のフェイスブック(FB)上で明らかにしたものだ。謝代表は、代表処にとって台湾市民の人命救助は最優先業務であり、全力で支援に当たると強調。巨額の医療費が発生していることについても、家族が困惑していることは想像に難くなく、負担が減るよう交渉に協力するとコメントした。
ただ、規定により、代表処が医療費を肩代わりしたり、寄付を募ったりすることはできない。このため現在、同処では日本在住の華僑や、仏教系慈善団体の仏教慈済慈善事業基金会(慈済基金会)、仏光山などに協力を要請しているが、こうした団体が寄付できる額に限りがあるため、台中市政府が開設した寄付用の口座に義援金を寄せてほしいと広く呼び掛けている。
その上で謝代表は、特にマイレージを使って航空券を購入する場合、保険に加入せず海外旅行に出掛けるケースが見られるが、日本の医療費は高く、高額になる可能性があるとして保険に入るよう注意を促した。
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