ニュース 電子 作成日:2019年9月3日_記事番号:T00085549
発光ダイオード(LED)パッケージング(封止)最大手、億光電子工業(エバーライト・エレクトロニクス)は2日、オーストラリアの高等裁判所が8月7日に日亜化学工業の上訴を棄却し、日亜のYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)特許権(第720234号)が主張する権利は無効と判断、エバーライトの顧客のアローエレクトロニクス・オーストラリアが販売するエバーライトのLED製品が特許を侵害していないことが認められたと発表した。3日付工商時報が報じた。
エバーライトはこれまでに中国、台湾、米国でも、日亜のYAG特許の無効判断を求めた訴訟で勝訴したと説明した。
一方、日亜はワイズニュースの取材に対し、ドイツにおいて、YAG特許の有効性は確定しており、YAG特許に基づくエバーライト、LED照明を製造する子会社のWOFI社、販社であるEBV社に対する5件の侵害訴訟で勝訴が確定していると指摘。これらの確定判決に基づき、損害賠償を求めていく段階と説明した。
日亜はまた、▽中国案件について、エバーライト側が指摘する中国YAG特許(CN200610095837.4)は、複数あるYAGファミリー特許の一つにすぎず、837特許の有効性は最高裁で争っており、結果は未確定。最も基礎的なYAG親特許(CN97196762.8)は有効との判断が確定しており、エバーライトが320万人民元(約4,700万円)を支払っている▽台湾案件のYAG特許の有効性は現在も争っており、結果は未確定▽米国の案件については、無効となったYAG関連特許は、全25件ある日亜YAG特許ファミリーの中の2件にすぎない▽日本においては、エバーライト製品を販売する立花エレテック社、E&E Japanに対する日亜LEDチップ関連特許に基づく侵害訴訟で勝訴した──と説明した。
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