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作成日:2008年7月3日_記事番号:T00008557
1杯のコーヒーが縁、生き別れ姉妹が40年ぶりに再会
国泰人寿保険に勤める何美雲さん(45)と方壮莉さん(43)は、それぞれ8年と16年のキャリアを持つ営業レディ。2人はトップセールスとして、6月にカナダで開かれた世界の成績優秀な保険外交員による大会、「百万ドル円卓会議」に参加した。
最終日、台湾に戻るため、ロサンゼルスの空港でトランジット待ちをしていた2人に奇跡が起こった。空港でコーヒーを買った何さんは、もう1人の同僚と方さんもコーヒーを買おうとしているのを見て、「量が多すぎるから私のを3人で分けましょう」と提案。
これがきっかけでおしゃべりが始まり、何さんと方さんは期せずして2人とも養女だったことや、生みの親が台北市哈密街という珍しい地名の場所に住んでいたことが分かった。何さんは方さんに「まさか、あなたは生き別れた私の実の妹じゃないわよね?!」と冗談を言ったが、話せば話すほど驚くことばかり。
何さんはとうとうその場で台湾にいる一番上の姉に電話を掛けた。姉は、生き別れた妹は雲林県虎尾の養父に引き取られ、その養父は警官だったが殉死したことなどを話したため、2人は実の姉妹だと確信。涙の再会となった。
実は2人は他に11人の兄弟姉妹がいる。両親は生活が苦しかったため、第7子の何さんを生後11カ月の時、台北県新店に養女に出した。第8子の方さんは生後2カ月で雲林県の養父母に引き取られたという。
1杯のコーヒーが縁となって、生き別れた実の姉妹が40余年ぶりに再会。その確率は、高額のロトくじ当せんにも等しいまれなことだという。