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記事番号:T00085605
2019年9月5日15:56
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日韓対立、台湾旅行が増加

 日韓の貿易管理などを巡る対立や香港の反中デモが激化した中、日韓から台湾への観光客数が大幅に伸びている。7月の訪台韓国人(延べ人数)は前年同月比15.52%増加。貿易問題をよそに訪韓者数が19.2%増加した日本人も、同月の訪台者数は12.7%増と堅調な伸びを見せた。摩擦が高まるアジア情勢の中で、台湾は旅行先としての人気を集めている。5日付自由時報などが報じた。

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 交通部観光局によると、7月の韓国居住者の訪台人数は延べ7万2,797人、日本居住者は14万5,794人だった。1~7月では韓国居住者が延べ62万8,362人と前年同期比10.11%増、日本居住者は112万4,768人と8.81%増だった。7月の日韓からの訪台人数の成長率は、共に1~7月を上回った。

 ホテル予約サイト「アゴダ」のデータ分析によると、秋夕(チュソク、旧暦8月15日、今年は9月13日)連休の韓国人の人気海外旅行先は、台北が首位で、昨年の6位から浮上した。2位以下は▽福岡▽東京▽大阪▽バンコク──の順だった。

 韓国の求職サイト「サラミン」などが韓国のサラリーパーソン2,570人に行った秋夕連休の海外旅行予定渡航先の調査によると、「香港・台湾・マカオ」の選択肢が20%に達した。一方、日本は8%で、昨年夏季に記録した35.2%に比べ、27.2ポイントも下落した。

 日本政府観光局(JNTO)によると、7月の訪日韓国人は56万1,700人(推計値)と前年同月比7.6%減少した。一方、韓国観光公社(KTO)によると、7月の訪韓日本人は27万4,830人で、前年同月比19.2%増加した。

 反中デモに揺れた7月の香港訪問者数(延べ人数)は、韓国居住者が前年同月比20.8%減の大幅減だった一方、日本居住者は 2.8%増加した。

 7月の韓国人の韓国出国者数は5.9%増、日本人の日本出国者数は6.5%増(推計値)だった。

韓国人客の割合増加

 台湾のホテルチェーン大手、晶華国際酒店(フォルモサ・インターナショナル・ホテルズ、FIH)の張筠副総経理は、日本人宿泊客の割合が38~40%と安定している一方、韓国人客が約5%と前年同期の2%から増加したと指摘。傘下のホテルブランド、捷絲旅(ジャストスリープ)の台北西門館では、韓国人客が60%を占め、前年同期の約40%から顕著な成長を見せていると述べた。

 同社は、韓国に人員を派遣し、現地旅行業者への売り込み強化や、▽サムスン▽LG▽LINE(ライン)──などの企業のMICE(ミーティング、インセンティブ、コンベンション、エキシビション/イベント)関連商機の獲得を目指している。

 天成飯店集団は、傘下の台北天成大飯店(コスモスホテル台北)の1~7月の日韓客は前年同期比10%増加、台北花園大酒店(台北ガーデンホテル)では13%増加したと説明した。

 寒舎集団は、韓国企業のインセンティブ旅行や新規法人顧客の商機開拓を進めると説明した。

 不動産コンサルティング会社、瑞普萊坊(リプロ・ナイトフランク)の黄舒衛市場研究部総監は、日本企業がホテル購入を念頭に、先週台北、台中、高雄などを訪問し、検討を進めていると明かした。

 来年1月の総統選挙を前に、中国政府が8月から自国民の台湾旅行を縮小する措置に出たことで、日韓からの旅行客の重要性が高まっている。

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