ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2019年9月5日_記事番号:T00085615
台湾の鉄鋼業界では米国向けの米国石油協会(API)規格鋼管の受注が激減しており、中国鋼鉄(CSC)傘下、中鴻鋼鉄の単月受注量はピーク時から半減、高興昌鋼鉄(KHC)は受注がほぼゼロになった。5日付工商時報が報じた。
中鴻鋼鉄の米国向けAPI鋼管の単月輸出量は、昨年初めからシェールガス需要が増加したことで最大1万2,000トンに達していたが、需要が鈍化し在庫過多となり、単月輸出量は6,000トン未満に半減した。同社の8月の鉄鋼製品出荷量は19万トンで、前月比1万トン減少した。9月は台湾域内向けを強化して受注20万トンを目指す。
高興昌鋼鉄は、API鋼管の対米輸出量は第2四半期から減少し、8月は受注がほぼゼロになったと明らかにした。米中貿易戦争の影響に加え、米国が2018年3月に発動した輸入鉄鋼品に対する25%の追加関税措置で、韓国が適用を除外されたため、韓国の米国向けAPI鋼管が同社製品より安いことも原因と説明した。米国向けAPI鋼管の受注が回復するのは在庫消化が完了する来年第1~2四半期以降になる見通しだという。
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