ニュース 金融 作成日:2019年9月5日_記事番号:T00085625
旺旺集団系の金融持ち株会社、国票金融控股(IBFフィナンシャル・ホールディングス)が、安泰商業銀行を買収する方向で同行の大株主である投資ファンドのロングリーチと交渉を進めているとみられることが分かった。5日付蘋果日報が投資銀行筋の話として伝えた。
これによると、双方は4月に意向書を取り交わし、国票金が楽天銀行との合弁でインターネット専業銀行の免許を獲得した後、7月からはデューデリジェンス(買収監査)に入ったという。ロングリーチは1株18~19台湾元、総額350億元(約1,200億円)前後での売却を提示しているとされる。
安泰銀の丁予康董事長は「市場のうわさにはコメントしない」としながらも、ロングリーチによる株式売却の動きは続いていると説明した。国票金の邱銘恩副総経理も同様にコメントを避けた。
安泰銀の株価は3日に14.1元で引けたが、蘋果日報電子版の報道を受け、4日は前日比8.9%高の15.35元まで上昇して引けた。5日終値は、前日比1.3%下落の15.15元。
安泰銀は、2015年にも財務顧問のモルガン・スタンレーを通じ、国票金など金融持ち株会社3社に身売りを打診した経緯がある。
ただ、報道が事実としても、国票金とネット専業銀行事業で合弁を組む楽天の同意が得られるかどうか、金融監督管理委員会(金管会)が国票金の財務能力を問題視しないかどうかなど、安泰銀買収には複数のハードルが指摘されている。
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