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裕隆汽車、アディバ三輪バイク受託生産


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2019年9月9日_記事番号:T00085659

裕隆汽車、アディバ三輪バイク受託生産

 自動車大手、裕隆汽車製造(ユーロン・モーター)は6日、イタリアのバイクブランド、アディバの三輪バイクを受託生産する契約を締結したと発表した。同社はこれまで日産自動車や自社ブランド「LUXGEN(ラクスジェン)」の自動車生産を手掛けてきたが、グループ外ブランドの三輪バイクを受託生産するのは初のケースだ。7日付蘋果日報が報じた。

/date/2019/09/09/03yulong_2.jpgAD1 200。軽量で扱いやすい車体で、買い物や通勤・通学での利用を想定して開発された(裕隆汽車リリースより)

 裕隆汽車は苗栗県の三義工場でアディバのルーフ付き三輪スクーター「AD1 200」の完成車・セミノックダウン(SKD)生産、「AD3 400」などのコンプリート・ノックダウン(CKD)生産を行い、▽イタリア▽日本▽シンガポール▽香港▽マレーシア──などに輸出する。今年6月に生産委託を受け、7月に欧州連合(EU)の生産認証を取得、8月に「AD1 200」の第1弾生産分を輸出した。今年の「AD1 200」の完成車・SKD生産台数は1,000台、来年は2倍の2,000台に達する見通しだ。

 裕隆集団は中台の自動車市場の低迷により、裕隆汽車、中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)の第2四半期決算が赤字に転落した。規模の経済による生産コスト削減を図るため、8月に他社の新車の研究開発(R&D)から組み立てまでを担う専門の受託生産プラットフォームを創設すると発表していた。

 アディバは1994年設立。2001年にイタリアで量産を開始、07年には海外初の工場を高雄市岡山区に設置した。16年に台湾でも三輪バイクを発売した。価格は20万~40万台湾元(約68万4,000~137万円)。