ニュース 社会 作成日:2019年9月10日_記事番号:T00085702
フランスのニースで現地時間7~8日に開催されたトライアスロン世界大会で見事優勝を果たしたノルウェー人選手が、なぜか台湾・彰化県にある道教廟(びょう)の名前が記された野球帽をかぶっていたことが注目を集めている。
「埔塩順沢宮」の野球帽をかぶってゴールインするイデン選手。帽子は台湾の長距離系のスポーツ選手の間で大流行となりそうだ(IRONMAN 70.3 World Championshipサイトより)
今大会「アイアンマン70.3世界選手権」男子の部で優勝したノルウェーのグスタブ・イデン選手(23)が、ノルウェー国旗を掲げてゴールテープを切った写真がメディアによって報じられると、その頭部に台湾のインターネットユーザーの注目が集まった。そこには漢字で「埔塩順沢宮」と、彰化県埔塩郷にある廟の名前が記された濃紺の野球帽が載っていたためだ。この帽子は同廟が2016年に信徒からの寄付を使って製作、配布した500個のうちの一つと判明した。
台湾メディアがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて、順沢宮の野球帽を手に入れた経緯をイデン選手に直接問い合わせたところ、「今年、五輪テスト大会出場のため日本を訪れた際、田舎の道路脇で拾った」との答えが返ってきた。テスト大会にこの帽子をかぶって出場したところ、4位の好成績を収めたため、縁起が良いと考えて今回の世界選手権でも着用した。
イデン選手が日本で帽子を拾ったことについて順沢宮関係者は、かつて日本人男性と結婚し、日台を行き来する生活を送っていた埔塩郷在住の女性が存在し、彼女が日本で野球帽を落とした可能性があると指摘した。
順沢宮の野球帽をかぶった選手が世界大会で優勝したというニュースはあっという間にネット上で拡散され、同廟には台湾のマラソン愛好家などから譲ってほしいとの問い合わせが相次いでいる。
しかしその時点で野球帽は約40個しか残っておらず、すぐに品切れとなった。同廟が新たに1,000個の製作を決めたところ、1,700個の予約が入り、製作数を急きょ3,000個に増やした。
2~3日で完成し、無料配布する予定だが、あまりの人気の高さに模倣品が出回る懸念があるため、同廟は公式マークを付けて配布することも決めた。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722