フードデリバリーサービス、空前の活況


ニュース 商業・サービス 2019年9月11日

フードデリバリーサービス、空前の活況

記事番号:T00085706

 オンラインフードデリバリー代行サービスの台湾最大手、foodpanda(フードパンダ)は10日、1日当たりの注文件数が前年の26倍に増加したと明らかにした。市場が急成長する中で同業のUber Eats(ウーバーイーツ)などとの競争が激化しており、同社は配達体制の強化や新たなサービスで顧客獲得に力を入れている。11日付経済日報などが報じた。

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 フードパンダは今年、利用者数が前年の21倍、提携飲食店は1万店以上へと3倍に大幅成長した。今年の週当たりの注文数は、サービス開始後6年分の合計に相当するという。フードパンダの方俊強董事総経理は、台湾のレストランなどでのフードデリバリーサービス普及率は18%にすぎず、成長の余地は依然大きいと強調した。

 配達体制の面では、バイクに加え徒歩での配達員を導入する他、オンライン注文後に利用者が自分で店舗に出向いて受け取る「ピックアップ」サービスを開始する。人工知能(AI)を活用して、ピークとオフピークで配達員の調整も行っている。

 また、配達地域と配達可能時間帯の拡大にも努めており、サービス提供都市は台湾全土11都市に増加した。8月には彰化市と嘉義市に進出し、配達可能時間帯は早朝から深夜までに延長した。台北市中心部と新北市の5行政区では、24時間の配達サービスを提供している。

 シンガポール発祥でドイツ系のフードパンダは、2012年と早くから台湾に進出、今年で8年目となる。方董事総経理は急成長の要因として、市場が「規模の経済」に達したこと、競合の参入による裾野拡大を挙げた。

 方董事総経理はまた、競合がデリバリー料のプロモーションを行う中、今年の販促費用を倍増する考えを示した。

ウーバー、9月デリバリー料無料

 配車サービスの米ウーバーが手掛けるUber Eats(ウーバーイーツ)は、9月末まで全土10都市で実施している99台湾元(約340円)以上の注文でデリバリー料を無料とするキャンペーンの期間延長を検討している。

 同社は、台湾市場は過去1年でアジア太平洋地域で最も成長した市場の一つと指摘。提携飲食店は倍増、配達回数とアクティブユーザー数はそれぞれ4倍になったと説明した。

 各業者のデリバリー料は、▽注文金額▽距離▽利用日時──により異なるが、1注文当たり25~70元が相場だ。

ピックアップ、来年競争激化か

 一方、フードパンダが新たに導入する「ピックアップ」サービスは、提携飲食店が約1,000店に達した。ウーバーイーツは、同サービスで約700店と提携している。

 両者の競争は過去1年、提携飲食店の種類に重点が置かれていた。フードパンダは、来年は「ピックアップ」サービスに競争の場が移ると予想している。

【表】