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中鴻、Q3は出荷量2割減


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年7月3日_記事番号:T00008572

中鴻、Q3は出荷量2割減


 スラブ鋼原料の国際価格が1トン当たり1,200米ドルに迫り、熱延鋼メーカーでは製品価格をスラブ価格が上回る事態となって原料不足が懸念されている。そうした中、中鴻鋼鉄の劉季剛総経理は、第3四半期は川下メーカーへの出荷量は通常の単月18万トンから2割減少するものの、川下への影響は限られたものとの見方を示した。3日付工商時報が報じた。

 劉総経理によると、中国鋼鉄(CSC)が出資する日本の和歌山高炉からの中鴻へのスラブ鋼供給は、従来通り月15万トンを維持しており、さらに事前に調達済みの在庫も援用できることから、第3四半期の出荷量は2割減にとどまると語った。

 観測によると、第3四半期熱延製品の域内価格は、中鋼で1トン2万7,200台湾元(約9万4,800円)、中鴻では同3万1,500~3万2,500元となっている。しかし最近、スラブ鋼の原料となる鉄鉱石および石炭の国際相場が大幅に上昇していることから、ブラジル、ロシアなどのスラブ鋼輸出価格は現在、1トン当たり1,150米ドル(約3万5,000元)以上になっている。熱延メーカーでは高過ぎて手が出せない状態で、川下での原料不足が懸念されている。