ニュース 電子 作成日:2019年9月12日_記事番号:T00085739
アップルの最新スマートフォン、iPhone11シリーズの20日発売に向け、通信キャリア3社は11日、本体無料を含む料金プランを発表した。第5世代移動通信(5G)未対応ながら、台湾では依然iPhone5、iPhone6を使用するユーザーが30万人に上ることから、買い替えが一定程度進みそうだ。12日付経済日報が報じた。
iPhone11プロはアップル初のトリプルレンズ搭載だ(11日=中央社)
アップル公式サイトの本体価格は、▽iPhone11(6.1インチ液晶ディスプレイ)、2万4,900台湾元(約8万6,000円)から▽iPhone11プロ(5.8インチ有機ELディスプレイ)、3万5,900元から▽iPhone11プロマックス(6.5インチ有機ELディスプレイ)、3万9,900元から──。前機種より値下げするのはiPhoneで初めてのケースだ。
機種別の販売予想は、iPhone11が5割、iPhone11プロマックスが3割。
ティム・クックCEO(最高経営責任者)。業界では、アップルは購買意欲を刺激するため、初めて価格戦を仕掛けたとみられている(11日=中央社)
11プロ、予約の65%
通信キャリア最大手、中華電信は、月額2,699元で契約期間24カ月ならiPhone11の64ギガバイト(GB)モデルが本体無料となるなどのプランを発表した。特定機種からの買い替えなどの条件を満たせば、月額999元プランで最上位機種のiPhone11プロマックスの64GBモデルが本体無料となる。中華電信はきょう12日午後3時より、オンライン予約を数量限定で受け付け、20日午前8時よりショップと公式サイトで発売する。
台湾大哥大(台湾モバイル)と遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)は11日、料金プラン未発表のまま予約受け付けを開始した。遠伝の統計によると、オンライン予約直後3時間の内訳は、機種別ではiPhone11プロが66%、容量別では256GBが65%を占めた。カラー別では、iPhone11プロの新色ミッドナイトグリーンが50%以上、ゴールドが約30%を占めた。iPhone11なら、グリーンとパープルが人気だ。
中堅キャリア、亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)は、計30台限定で月額999元の30カ月契約でiPhone11の256GBモデルが本体無料、iPhone11プロとiPhone11プロマックスの256GBモデルが9,999元となるキャンペーンを発表した。予約開始日は未発表だ。
台湾之星電信(台湾スターテレコム)は11日、予約受け付けを開始した。月額999元の36カ月契約でiPhone11が無料となる。
中国5G需要に乗り遅れ
市場では、iPhone11シリーズはスペックに魅力が乏しく、しかも5G未対応のため、今年下半期の出荷台数は前年同期比1割減と、iPhone発売以来12年で初の前年割れに陥ると予想されている。
組み立ては鴻海精密工業と和碩聯合科技(ペガトロン)が担い、iPhone11はペガトロンが中心、iPhone11プロとiPhone11プロマックスは鴻海が中心とされる。その他の主な台湾のサプライヤーは、▽台湾積体電路製造(TSMC)▽可成科技(キャッチャー・テクノロジー)▽大立光電(ラーガン・プレシジョン)──など。
ブルームバーグの報道によると、iPhone11シリーズは5G未対応でも当面問題はないが、2020年半ばに中国で5Gスマホ需要が急増すると予想され、アップルは乗り遅れるとみられている。
市場調査会社カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチのアナリストの予測によると、中国では20年第2四半期に5Gカバー率が上昇し、5G対応スマホの種類も増え、買い替えムードが盛り上がる。中国市場向けに20年に出荷される5G対応スマホは9,000万台と、今年の300万台から急増する見通しだ。
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