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高病原性鳥インフル感染、高雄市のアヒル飼育場で


ニュース 社会 作成日:2019年9月17日_記事番号:T00085811

高病原性鳥インフル感染、高雄市のアヒル飼育場で

 行政院農業委員会(農委会)は16日、高雄市旗山区のアヒル飼育場で12日、H5N5型の高病原性鳥インフルエンザへの感染が確認されたとして、高雄市動物保護処が「土番鴨」と呼ばれる品種のアヒル3,583羽を殺処分したと発表した。17日付中国時報が伝えた。

/date/2019/09/17/14virus_2.jpg高雄市政府農業局は16日、殺処分と周辺の消毒を行ったと説明した(16日=中央社)

 周辺にある家禽(かきん)類の飼育場5カ所の検査結果は陰性だったが、今後3カ月にわたり、監視を継続することにしている。

 H5N5型の鳥インフルエンザが台湾で検出されたのは初めて。諸外国では2016年から18年にかけ、欧州で野鳥から15件の検出例がある他、ドイツとクロアチアの飼育施設で散発的に感染例が報告された。関連論文によれば、11年に中国でも検出例があるという。

 農委会家畜衛生試験所の邱垂章所長によると、H5N5型ウイルスの糖タンパク、ヘマグルチニン(HA)の塩基配列は15年に台湾で報告されたH5Nx亜型ウイルスに由来するとみられ、別の糖タンパクであるノイラミニダーゼ(NA)の塩基配列はユーラシア大陸の野鳥に広く分布するHxN5亜型ウイルスに近く、今回検出されたウイルスは台湾で変異した可能性があると指摘した。