ニュース 商業・サービス 作成日:2019年9月18日_記事番号:T00085813
小籠包(ショーロンポー)の最大手チェーン、鼎泰豊(ディンタイフォン)が、世界最大規模の旗艦店を12月に台北市信義路二段の本店近くにオープンする。新旗艦店は4階建ての独立店舗で424坪、320席を設け、本店と合わせて収容人数が倍増するため、おいしい小籠包を長時間並ばずに楽しめるようになることが期待される。18日付経済日報などが報じた。
鼎泰豊の楊紀華董事長は、本店は入り口前の軒下のスペースが狭く、入店待ちの客があふれて近隣に迷惑をかけていたため、本店近くで新たに出店することを決めたと説明。新旗艦店では、より快適に食事を楽しんでもらえる環境を提供すると述べた。本店と席数は同じだが、店舗面積が大きく、座席間隔を広く取ることができる。また、新旗艦店ではクレジットカードなど電子決済に対応する。本店では会計カウンターが狭いため、現金決済に限定していた。
新旗艦店の投資額は1億台湾元(約3億5,000万円)以上で、鼎泰豊の単独店舗として過去最大となる。台湾の店舗の投資額は約7,000万~8,000万元程度だが、国際的な耐震基準に合わせるなど安全面への配慮から投資額が増えたようだ。不動産仲介業者によると、同店舗の賃料は月額130万~150万元に上る。
なお、本店周辺の永康商圏は、観光客が年間約250万人訪れる人気のグルメスポットだが、新旗艦店のオープンによって観光客数がさらに5%増えると見込まれる。
世界170店舗へ
鼎泰豊は1958年、食用油の卸売りとして開業。販売不振に陥っていた72年、副業として小籠包店を始めたところ大人気となったため飲食業に転じた。
現在は全世界で164展開しており、うち台湾の店舗は10店。今後、新旗艦店の他、信義計画区A13区画にオープン予定の遠東百貨(ファーイースタン・デパートメント・ストアズ)新店舗にも12月に出店する予定だ。今年の台湾での売上高は40億元以上となる見通しだ。
海外の出店先は、▽日本▽韓国▽マレーシア▽フィリピン▽タイ▽シンガポール▽ドバイ▽米国▽英国──など。下半期にはマレーシア、タイ、ドバイでさらに出店を増やし、今年末までに全世界の店舗数は170店に達する。
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