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職業版「開封の儀」、消防や海巡署もブームに乗る


ニュース 社会 作成日:2019年9月19日_記事番号:T00085862

職業版「開封の儀」、消防や海巡署もブームに乗る

 動画投稿サイトのユーチューブなどでは、購入した商品をパッケージから取り出し、内容物を並べて紹介する「開封の儀」が人気だが、最近ではそのパロディーとしてさまざまな職業の従事者が、業務に必要な装備や設備を全て並べて撮影した画像を投稿することが世界的に流行している。台湾では海洋委員会海巡署や各地の消防局までがブームに乗って画像を投稿した。

/date/2019/09/19/18kakomi_2.jpg装備や設備、隊員たちが、おもちゃのように並んでいる(新北市政府消防局FBより)

 地震など災害発生時に救助活動を行う新北市政府消防局・特種捜救隊は17日、フェイスブック(FB)ページに救助用の車両や重機、担架などの装備一式を並べた開封の儀を投稿。ドローンで上空から撮影したとみられる画像には、装備の他、任務用のユニホームを着てあおむけに寝てポーズを取った隊員3人と救助犬1匹も写り込んでいる。投稿には「ごめんなさい、これはレゴで作ったものではなく、非売品です」との説明が付けられた。

 海上警察業務を担当する海巡署の署長のFBページにも18日、3枚の開封画像が掲載された。

 1枚目は領海を守る「巡防艦隊」の画像で、海上に巡視船2隻と浮桟橋1台を並べ、上空から撮影したものだ。浮桟橋の上には浮輪や潜水用のフィンなどの装備一式に加え、オレンジ色の制服を着用した署員4人があおむけに寝転んでいる。

 2枚目は沿岸部を監視する「岸巡隊」のもので、業務用車両とゴムボート、ドローンなどと、敬礼した状態であおむけに寝転んだ署員2人が写っている。

 3枚目には海上で救助活動に従事する「空勤吊掛分隊」のもので、真っ赤な救助ヘリコプターの他、ライフジャケット、潜水用ボンベなど任務に必要な装備一式とウエットスーツを着た署員2人が写っている。

 海巡署の開封画像には投稿からわずか30分で約3,000人のインターネットユーザーが「いいね」を押し、「とても強力な陣容だ」「すごくかっこいい開封画像だ。ぜひ購入したい!」などと好評だった。

 この他、桃園市政府消防局や台中市政府警察局警犬隊、暴力団関連の捜査に従事する内政部警政署刑事警察局除暴特勤隊も相次いで装備や車両、隊員が写った開封画像を投稿し話題を呼んでいる。

 普段あまり目にすることがなく、身近な存在とはいえない職業の従事者が、どのようなツールを使って業務を遂行しているかを紹介するのに、開封画像はとても手っ取り早い方法といえそうだ。