ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム 会社概要 採用情報 お問い合わせ

コンサルティング リサーチ セミナー 在台日本人にPR 経済ニュース 労務顧問会員

和泰汽車、通年販売予測4千台引き上げ


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2019年9月20日_記事番号:T00085863

和泰汽車、通年販売予測4千台引き上げ

 トヨタ自動車の台湾総代理、和泰汽車の蘇純興総経理は19日、同社の通年販売目標台数を13万5,000台へと、従来の13万1,000台から引き上げた。高級車レクサスは過去最高の2万2,000台(前年比約25%増)へと1,000台の上方修正、トヨタ車は3,000台の上方修正だ。自動車市場全体の販売台数予測は据え置いたが、同社の景気に対する堅調な見方を反映している。20日付経済日報などが報じた。

/date/2019/09/20/00top1_2.jpg「RX」は1999年の発売以降、台湾での販売台数が6万台を超えた。同級モデル市場で販売首位を続けている(和泰汽車リリースより)

 蘇総経理は、自動車市場の需要は強く、同社の多くの車種で販売割当台数が不足していると指摘。日本から新たな割当枠を獲得し、販売増を予測できる状況となったと説明した。蘇総経理は、インド、オーストラリア市場での不調、日韓対立による韓国での日本車販売減退で、その他の市場の割当台数が拡大したと明かした。

 同社は、第2四半期に発売した主力車種のセダン「カローラ・アルティス」、輸入スポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」の新モデルの販売が好調だ。欠品が続いているレクサスのクロスオーバーSUV「UX」と「NX」は、先月からの割当枠拡大により引き渡しが増加した。

 同社の通年の市場シェアは31.8%と、前年比1ポイント上昇を予測。一方で、自動車市場全体の販売台数は、年初時点の42万5,000台、前年比1万台減との見通しを据え置いた。2年連続のマイナス成長を見込む。

RX新モデル、ベンツ超え目標

 同社は同日、レクサスの輸入ラグジュアリーSUV「RX」シリーズのマイナーチェンジモデルを台湾で発表した。価格は227万台湾元(約790万円)からに抑えた。意匠変更に加え、予防安全パッケージ「レクサス・セーフティ・システム+2.0」、ハイビーム制御の「ブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム」などを搭載する。既に予約台数が300台を超えており、「RX」シリーズの今年通年の販売台数は5,000台に達する見通しだ。

 レクサスの1~8月新車登録台数は1万3,769台で、前年同期比17%増だった。高級車市場で、台湾賓士(メルセデス・ベンツ台湾)の1万8,891台に次ぐ2位だ。蘇総経理は、レクサスの今年7月の販売台数は、ベンツを上回り、高級車市場で1位になったと指摘。割当枠拡大と新車投入により、通年でも1位を目指すと語った。

 来年のレクサス販売台数見通しについては、来年7月から新車に全面適用される第7期排ガス基準の影響を一部で受けるため、今年から横ばいの2万2,000台との見通しを示した。

 来年は、レクサス初のミニバン「LM」の投入も予想され、1,000台以上の販売が期待される。