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蔡総統の博士号学歴詐称疑惑、総統府が論文公開


ニュース 政治 作成日:2019年9月24日_記事番号:T00085940

蔡総統の博士号学歴詐称疑惑、総統府が論文公開

 蔡英文総統が1984年に英国の大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で法学博士号を取得したとする学歴に詐称疑惑が浮上している問題で、総統府は23日、蔡総統がタイプライターで打ったとされる400ページに及ぶ論文の原稿を公開した。24日付蘋果日報が伝えた。

/date/2019/09/24/18cai_2.jpg総統府は、黄ばんだ原稿を見せながら、当時は1枚ずつタイプし、印刷しやすいよう装丁していないなどと説明した(23日=中央社)

 蔡総統の学歴詐称疑惑を主張しているのは、インターネット上で評論活動を行っている彭文正氏、台湾大学の賀徳芬名誉教授らで、論文がLSEの図書館に所蔵されていない点、論文に修正部分や欠落部分がある点などを指摘し、虚偽の疑いがあると指摘している。これに対し、総統府が彭氏らを提訴するなど事態が泥沼化している。

 総統府の黄重諺報道官は、早期に問題の論文原稿を国家図書館に引き渡し、公開する意向を示すと同時に、「大学側からも当時の資料を取得し、公に証明したい」と説明。蔡総統が博士号を取得した経緯についても、政治大学、教育部、中央選挙委員会(中選会)などの検証を経ており、「問題はない」と主張した。