ニュース 社会 作成日:2019年9月25日_記事番号:T00085970
水資源の安全と品質維持のための活動を行っている非営利団体(NPO)、台湾水資源保育聯盟(TWRCU)が24日発表した台湾全土12地区の水道水の水質ランキングによると、最も水質が良かったのは新北市、最下位は高雄市だった。
TWRCUは政府に対し、水源のある地区の管理について検討するよう呼び掛けた(TWRCUリリースより)
同ランキングは、公営水道会社の台湾自来水(台水)が公開している2018年1月~19年7月の水質データを基に、総硬度、総溶解固形物量、導電率を比較して順位を付けたもの。上位は▽1位、新北市▽2位、宜蘭県▽3位、台北市──と北部の県市が独占。一方、下位には▽8位、屏東県と雲林・嘉義地区▽9位、彰化県▽10位、高雄市──と中南部の県市が並んだ。
原水(天然水)の水質ランキングでも、上位が▽1位、新北市▽2位、台北市と桃園市──、下位が▽8位、屏東県と彰化県▽9位、雲林・嘉義地区▽10位、高雄市──と、水道水とほぼ同じような結果となった。
この結果についてTWRCUは、水質が悪い地区は主に地下水をくみ上げて浄水場へ供給しており、鉄鋼大手、中国鋼鉄(CSC)が製鉄過程で除去した不純物のスラグ、工業排水、ごみ処理施設から染み出した水による汚染が影響を及ぼしているとの見解を示した。
しかしこれに対し彰化県環境保護局(環保局)は、地下水は表層水ではなく深井戸を利用してくみ上げているため、人的活動の影響は受けにくいと反論した。
台水は、総硬度、総溶解固形物量、導電率は飲みやすさを左右するもので、健康には影響しないと指摘。高雄市や屏東県、彰化県の大部分は石灰岩が多い地質で、ミネラルやカルシウム、マグネシウムイオンを多く含むため数値が高くなると分析した。
高雄市民の多くは、煮沸した水道水は喉がつかえるような感じがして飲みにくいため、飲料水は購入する習慣があるようだ。
なお行政院環境保護署(環保署)は、飲料水条例で定められた基準に合致しなければ市民に提供できないと指摘。TWRCUのランキングの対象期間に行った検査では合格率が99%で、水質に問題はないとの見方を示した。
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