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台湾塑膠が太陽エネ産業進出、モノシラン工場設置へ


ニュース その他製造 作成日:2008年7月4日_記事番号:T00008599

台湾塑膠が太陽エネ産業進出、モノシラン工場設置へ

 
 4日付蘋果日報によると、太陽エネルギー産業の将来性を好感する台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)は、80億台湾元(約280億円)を投じて、薄膜太陽電池生産に使用される材料ガス、モノシランの製造工場を設置する計画を持っているもようだ。年生産量は2,000トンを予定しているとみられる。モノシラン1キロ当たりの現在の相場は約4,500元で、量産を開始すれば年100億元以上の生産額となる。
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 台湾塑膠の李志村董事長によると、モノシランはこれまでのパネルや半導体産業での需要に加え、昨年から薄膜太陽電池市場での需要が急増している。さらに製造技術を持つのは世界でも5社しかなく、相場は上昇を続けている。域内におけるパネルおよび薄膜太陽電池での需要も継続して成長しており、緑能科技(グリーン・エナジー・テクノロジー)や奇美電子(CMO)が未来の顧客ととらえている。

 また、李董事長によると、世界第4位の太陽電池製造拠点に成長した台湾では、昨年のモノシラン需要は約587トンで、パネル向けが68%、薄膜太陽電池向けが3%を占め22トンだった。台湾塑膠の予測では、2009年までに薄膜太陽電池向けモノシランの域内需要は329トンまで増え、域内需要の31%を占めるまでに成長する。