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作成日:2008年7月4日_記事番号:T00008605
神達、PNDの出荷台数を下方修正
神達集団(マイタック)が、800万台としていた今年の簡易型カーナビゲーション(PND、パーソナル・ナビゲーション・デバイス)の目標出荷台数を下方修正するという市場の観測について、王聖敏心同社資深副総経理が「確かに下方修正の可能性を排除していない」と述べ、同社関係者として初めて裏付ける見解を表明した。しかし、具体的な数字については「未定」とした。4日付工商時報が伝えた。
下方修正検討の理由として王聖副総経理は、トムトムと台湾国際航電(ガーミン)の大手2社が昨年激しい価格競争を行ったことから、同社が受託生産した製品の販売状況が予測を下回り、少なからぬ企業がPND市場から撤退して受注が減少していることを挙げた。
ミオ(Mio)ブランドのPNDを展開する同集団傘下の宇達電通公司は、2010年の上海万博のシニア・スポンサーとなり、ミオを2010年末までに中国でPNDのリードブランドに育てることを目指している。しかし、ミオは昨年、世界で400万台販売されたが、中国での販売台数はその3%にも満たない13万台にとどまった。
同社はまた、今年中国で前年比50%以上増の20万台を販売目標としているが、上半期は最低目標の6万台は何とか達成したものの、中国での販売台数の全体に占める比率は、昨年と同等かそれ以下になるとみられる。