ニュース 金融 作成日:2019年10月1日_記事番号:T00086086
台湾元は9月、ホットマネーの流入によって米ドルに対して0.368元、1.19%上昇した。韓国ウォンの0.94%上昇、シンガポールドルの0.44%上昇、中国人民元の0.36%上昇を抑えて、アジア通貨の中で最も高い上昇率を記録した。中央銀行(中銀)が企業の為替差損拡大を阻止すべく為替介入を行った結果、9月中は終値ベースで1米ドル=30台湾元台突入を回避することができた。中銀の介入は今年の韓国ウォンの大幅下落を意識したものとみられる。1日付経済日報などが報じた。
台湾元の上昇に伴い、▽大立光電(ラーガン・プレシジョン)▽台湾積体電路製造(TSMC)▽鴻海精密工業──などの電子業界大手企業、従来型産業界、機械業界の企業は、第3四半期決算に為替差損の計上が必至の情勢だ。
今週の為替市場の見通しについて外国為替銀行の幹部は、次回の米中貿易交渉が10月中旬に予定されており、それまでは材料に乏しいこと、および中国が国慶節(建国記念日、10月1日)連休に入ることから、1米ドル=31元プラスマイナス0.2元の値動きに収まるとみている。
1日の台北外国為替市場の午前の終値は、先週末に比べ0.012元、元高米ドル安の1米ドル=31.030元だった。9月30日は台風のため休場だった。
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