ニュース 商業・サービス 作成日:2019年10月4日_記事番号:T00086151
百貨店最大手の新光三越百貨が3日、業界景気のバロメーターとされる台北南西店(台北市中山区)など6店で周年慶(創業祭)セールを開始した。初日売上高は15億台湾元(約52億円)以上で、前年同期比1%増と横ばいながら、過去最高を更新した。米中貿易戦争や訪台中国人客の減少などによる消費低迷が懸念されていたが、堅調な滑り出しとなった。4日付工商時報などが報じた。
新光三越は今回、アプリでセール対象商品を予約、店舗で受け取れる「ゴールデン・セール」を初めて導入。消費者が、目当ての商品を買うために朝早くから店頭に並ぶ必要がなくなった。対象商品は480種類、33万セットと、普段の20倍に拡大。実店舗とは異なるラインアップとすることで、受け取りに訪れた際のさらなる消費につなげる狙いだ。
李淑娟北区副総経理は、アプリを使用する顧客の平均年齢は25~35歳で、実店舗の顧客より若いと指摘。アプリでのセール対応により、従来よりも若い顧客層の利用が見込め、期間中の来店者数は1%以上増えると予測した。
化粧品・3C製品が好調
台北南西店の初日売上高は5億元以上、前年同期比1.4%増だった。セールの主力商品は化粧品で、SK-Ⅱの実店舗限定の特価セット、120セットが開店早々売り切れた。この他、▽資生堂▽クラランス▽キールズ──も、初日分の各100セットが完売。開店後1時間で、化粧品1,000個以上が売れた。同店は14日までのセール期間中、売上高22億元を目指す。
新光三越は同日、▽台中中港店▽桃園駅前店▽嘉義垂楊店▽台南中山店▽高雄三多店──でもセールをスタートした。台中中港店の初日売上高は6億6,800万元で、前年同期比3%増だった。ダイソンのコードレス掃除機が200台以上、フィリップスのノンフライヤー調理器が200台売れた他、アップル製品が好調で、3C(コンピューター、通信、家電)製品の売上高は3割成長した。セール期間中の売上高目標は40億元。
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