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作成日:2008年7月7日_記事番号:T00008617
中国人ツアー客、台湾観光を満喫
4日から中台間の週末直航チャーター便がスタートし、中国人ツアー客の第一陣(26団体672人)が台湾にやってきた。
台湾観光の目玉である故宮博物院を訪れた中国人ツアー客は、有名な翡翠の彫刻「翠玉白菜」を見ると口ぐちに感嘆の声を上げた。中には「こんな素晴らしい物が台湾なんかに流れ着いたなんて、実に残念だな」という本音を漏らす客もいた。人気の故宮土産は、ミニチュア版翠玉白菜と携帯用ストラップだという。
広東省からのツアー客は5日、円山飯店の朝食で「蒋介石夫人(宋美齢)のブランチ」を味わった。105歳で亡くなった彼女の長寿の秘訣を垣間見ることのできるこのブランチは、ホテル側が元側近の証言や資料を調べて再現したもの。メニューはフレッシュジュース、野菜スティック、ヨーグルト、アメリカンエッグ、トースト、バナナケーキ、果物、低カフェインコーヒーといった低脂肪・高繊維質のヘルシー食で、1人前550台湾元(約1,930円)。「珍しい」と評判だったという。
上海発から来た106人のツアーは、5つ星ホテルに泊まり高級レストランで食事、雪山トンネルを通って宜蘭でホエールウォッチングをし、台湾高速鉄路や阿里山森林鉄道にも乗るという超豪華版。ちなみに費用は1人1万2,888元人民元(約20万円)だとか。
中国人ツアー客がおおむね「台湾同胞は友好的で親切」と満足している一方で、台湾のインターネットでは「今日は1日に3回も中国人観光客に割り込みをされた。礼儀知らずだ」と憤慨する投書や、中国人観光客だらけになったら観光地の質が低下すると心配する声も出ている。