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若者のドライアイが急増、ネット動画の見過ぎ原因か


ニュース 社会 作成日:2019年10月5日_記事番号:T00086195

若者のドライアイが急増、ネット動画の見過ぎ原因か

 中華民国眼科医学会が2日発表した調査レポートによると、10~19歳の若者に占めるドライアイ患者の比率が、昨年の3.8%から今年は12.1%へと3倍以上に急増したことが明らかとなった。パソコンやスマートフォンでインターネット上の動画などを見る時間が増えていることが原因とみられる。

 今回の調査は電話とネットを通じて実施し、1,088件の有効回答を得た。

 昨年の調査との比較の結果、20~59歳のドライアイ罹患(りかん)率は8.9%から9%に、60歳以上も11.1%から13.8%に上昇したが、上昇幅は10~19歳が群を抜いて大きかった。

 同調査によると、台湾の一般市民が1日に3C(コンピューター、通信、家電)製品を使用する時間は平均10.7時間で、昨年の9.9時間を上回り、5年前の調査開始以来、初めて10時間を突破した。製品別の平均使用時間は、PCが4.2時間から4.9時間へ、スマホは3.3時間から3.6時間に伸びた一方、テレビは2.4時間から2.2時間に減った。

 また、3C製品を使用する市民の64%が「動画を見ている」と答えており、10~19歳ではこの比率が70%を超え、さらに30%以上が毎日3時間以上、ネット動画を見ていると回答した。

 調査を担当した眼科医学会の孫啓欽副秘書長によると、長時間動画を見るとまばたきをする回数が減り、ドライアイ発生率が上昇すると指摘。ドライアイにより涙の分泌が少なくなれば、目を保護する機能が弱まって角膜が傷つき、▽目が赤くなる▽目に痛みを感じる▽光を見るとまぶしく感じる▽ものがかすんで見える──などの症状が現れる可能性があると説明した。

 また、PCやスマホの画面を長時間見つめると、眼球の水晶体を調節する役割を持つ毛様体筋が緊張して疲労したり、白内障にかかる時期が早まったりする恐れがあると指摘し、違和感がある場合はすぐに病院で診察を受けるよう市民に呼び掛けている。