ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

花蓮地震のビル倒壊、建設責任者らに有罪判決


ニュース 社会 作成日:2019年10月9日_記事番号:T00086275

花蓮地震のビル倒壊、建設責任者らに有罪判決

 昨年2月6日に発生した花蓮地震で14人の死者を出した雲門翠堤ビルの倒壊を巡る裁判で、花蓮地方法院は8日、同ビルを建設した北歌建設の責任者、劉英麟被告、建築士の游徳栄被告、土木技師の陳禎祥被告に対し、3人の重大な過失が被害を招いたとして、過失致死罪で懲役5年の有罪判決を言い渡した。9日付聯合報が報じた。

/date/2019/10/09/18building_2.jpg倒壊した雲門翠堤ビル。当時、1~2階のホテルの宿泊客や住民が犠牲になった(8日=中央社)

 劉被告は1990年、同ビルの用地を取得し、游被告にビルの設計と施工管理、陳被告に構造解析と設計を依頼。他人から施工業者のライセンスを借りて建設許可を取得し、建設した。

 花蓮地院は、同ビルの倒壊は設計不良による耐震能力の不足に加え、必要とされる工程を省略し、資材を減らしたために鉄筋の強度が設計時点の30~40%しかなかったことが原因と指摘。3人の被告は自らの過失で生じた損害や死傷者に対する賠償を行っておらず、懲役5年の判決は軽過ぎると考えられるものの、過失致死罪の量刑は5年が最長で、これ以上重い刑罰を科すことはできないとコメントした。