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「中華民国台湾」、最大の共通認識=蔡総統


ニュース 政治 作成日:2019年10月14日_記事番号:T00086306

「中華民国台湾」、最大の共通認識=蔡総統

 蔡英文総統は10日、台北市の総統府前で行われた双十節の記念式典で演説し、「中華民国台湾」は社会全体の最大の共通認識だとして、中国政府が主張する「一国二制度」の受け入れを改めて拒否した。11日付聯合報が伝えた。

/date/2019/10/14/17tsai_2.jpg蔡総統(前)は、「民主制度だけが自由を保障し、次世代に未来を決定する権利を残すことができる」と強調した(10日=中央社)

 蔡総統は「中華民国は既に台湾に70年間以上も屹立(きつりつ)している。一国二制度を受け入れれば、中華民国は生存空間がなくなる。総統として、国家主権を守ろうと立ち上がることは、挑発ではなく、基本的な責任だ」と強調した。

 その上で、「『中華民国台湾』という6文字は青(国民党)でも緑(民進党)でもなく、社会全体の最大の共通認識だ。一国二制度の拒否は党派や立場を超え、2,300万の台湾人民相互の最大の共通認識だ」と強調した。

韓氏「蔡総統は中国を挑発」

 国民党の総統候補、韓国瑜高雄市長は、蔡総統の双十節演説を受けて「両岸政策白書」を発表し、蔡政権の対中政策を批判した。

 韓氏は「蔡総統は自分を『辣台妹』(過激な台湾娘)だと思い込み、過激な言葉で両岸(中台)関係を挑発している。台湾を守る、台湾を愛するなどと言っているが、内心は中華民国の存在を全く直視していない」と述べ、蔡政権が対中関係で信頼を失い、7カ国と断交に至ったなどと指摘した。