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国産実業、中国セメント市場から撤退


ニュース その他製造 作成日:2019年10月15日_記事番号:T00086320

国産実業、中国セメント市場から撤退

 生コンクリート最大手の国産建材実業(ゴールドサン・ビルディング・マテリアルズ)は14日、中国福建省の龍岩セメント工場(年産能力約250万トン)を4億800万人民元(約62億5,000万円)で、地場の福建春馳集団に売却すると発表した。国産実業は5年前に湖南工場の株式80%を安徽海螺水泥に売却しており、今回で中国セメント市場から撤退となる。15日付経済日報が報じた。

 同社は撤退理由について、中国市場での競争に耐え得る規模が不足していたと説明。また、米中貿易戦争によって当面人民元安が続く見通しであることも理由に挙げた。

 処分利益は1,578万米ドル、売却によって回収できる資金約30億台湾元(約106億円)は、リストラや建材販売関連事業での買収のための費用に充てる予定だ。

 龍岩セメント工場の売却後、同社の中国生産拠点は蘇州地区の生コン工場を残すのみとなる。証券業界では同工場も処分を計画しているとの観測が出たが、国産実業は業績が好調なため売却計画はないと否定した。