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作成日:2008年7月7日_記事番号:T00008633
オンラインゲーム「ストーンエイジ」、デジパーク勝訴
日本のゲーム開発会社デジパークがオンラインゲーム「ストーンエイジ」(石器時代)の著作権を侵害されたとして、台湾の華義国際数位娯楽を相手取り同ゲームの配信差し止めを求めた裁判で、台湾最高裁はこのほど、華義国際の上告を棄却し、デジパークの勝訴が確定した。5日付工商時報が伝えた。
デジパークは2001年に華義国際に対し、台湾、香港、中国を対象にストーンエイジの配信権を認めた。しかし、華義国際はゲームボーイアドバンス用の同ゲームの開発を第三者に認めるなど契約違反行為を繰り返したため、デジパークは02年9月に契約解除を通告した。ところが、華義国際は同ゲームの配信を現在に至るまで無断で継続している。デジパークは03年4月に配信差し止めを求めて、台北地裁に提訴していた。
華義国際の黄博弘董事長は「判決を尊重し、配信を中止する。賠償請求訴訟にも心理的な準備ができており、最大限の誠意を示したい」とコメントした。同社は配信を7月末で終了する予定だ。
華義国際の売り上げに占める同ゲームの比率は1%にすぎないが、賠償請求の行方によっては業績への影響も懸念される。
デジパークは「今回の勝訴で、台湾地域だけでなく、中国や近隣諸国における権利が正当に認められたことになり、世界中のオンラインゲームの著作権保護の見地からも意義深い」とするコメントを出した。