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第1原発が前倒しで稼働停止か、経済成長に影響も


ニュース 公益 作成日:2008年7月7日_記事番号:T00008634

第1原発が前倒しで稼働停止か、経済成長に影響も


 第1原子力発電所が使用済み核燃料の冷却施設がまもなく満杯となるため、台湾電力が乾式貯蔵施設建設計画を進めている。しかし、依然が環境保護署(環保署)の環境評価審査を通過しておらず、同原発は使用済み核燃料の貯蔵場所の不足によって、2010年に稼働を停止せざるを得ない状況に追い込まれている。台電では、第1原発の停止により年100億キロワット時(kWh)の電力供給減少を招き、10年の経済成長を0.76%下方修正する必要があると指摘している。6日付中国時報が報じた。

 観測では、乾式貯蔵施設の建設には1年10カ月を要し、環保署が今月中に環境評価報告を通過させたとしても、完成は10年6月となり、冷却施設は既に満杯となっている。

 行政院原子能委員会(原能会)によると、第1原発が今年10月に第24回目の補修点検を行う際、102本の核燃料を冷却施設に搬入する。これにより、追加貯蔵できるのはわずか417本となる。10年3月までに乾式貯蔵施設が完成しなければ1号機は稼働を停止することになるという。同年6月まで完成がずれ込めば、2号機も同様の問題に直面することになり、建設を急ぐ必要があるとしている。