蔡英文総統は16日、台湾区工具機零組件工業同業公会（ＴＭＢＡ）の会員大会に出席し、米中貿易戦争への対策として、▽投資・融資の促進▽内需拡大▽人材育成と技術開発への支援──により工作機械メーカーの事業モデル転換と受注拡大を後押しすると表明した。17日付経済日報が報じた。
蔡総統（中）は、台湾の工作機械を全世界に売り込もうと呼び掛けた（総統府リリースより）
蔡総統は、新規投資は費用控除、融資優遇措置で支援し、既存の借入金については、工作機械と銀行の業界団体が問題解決に向けた協議を円滑に進められる場を設けるよう経済部に指示したと説明した。
また、台湾にＵターン投資する台商（海外に進出した台湾企業）向けで194億台湾元（約690億円）、政府機関の設備更新向けで32億元、計226億元の機械需要が見込めるとして、政府は内需拡大に向けマッチングの場を提供すると表明した。
さらに、人材育成と技術開発を支援するため政府がリソースを投入し、事業基盤の強化と事業モデルの転換を後押しすると表明した。
