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泥酔してボートで海へ、転覆で1人死亡


ニュース 社会 作成日:2019年10月18日_記事番号:T00086410

泥酔してボートで海へ、転覆で1人死亡

 新北市の海岸で14日夕方、中年の男女3人が酒を飲んだ上で組み立て式の手こぎボートで海へ出て、岸へ戻れなくなった。10時間近く漂流した後、15日早朝に大波に遭って転覆。海に投げ出された女性1人が死亡した。

 手こぎボートの持ち主の男性(55)は14日午後2時ごろ、新北市八里区の南湾頭浜海歩道近くの海岸で友人7人とバーベキューを楽しんでいた。かなり酒を飲んだ午後5時ごろ、参加していた61歳と57歳の女性が男性の持つ船に乗りたいと言い出したため、3人でボートに乗って200メートルほど沖合へ出た。

 3人は当初、心地良い海風や波を楽しんでいたが、男性はかなり酒に酔っていたため、ボートを岸まで戻すことができなかった。さらに3人とも携帯電話を岸に置いたままだったことから救助を要請することもできず、そのまま漂流してしまった。

 真っ暗な海を漂い続けた3人は、恐怖を打ち消すため大声で叫んだり、歌を歌ったが、眠気で意識が朦朧(もうろう)としてきた午前3時ごろ、突然の大波によってボートがひっくり返り、全員が海中に投げ出された。

 男性は近くにいた61歳の女性をつかみ、泳いで岸に引き上げた後、近くの寺院で電話を借りて友人に連絡。駆け付けた友人が女性を病院へ搬送し、救命措置が取られた。

 男性はその後、もう1人の女性を助けようと海岸へ戻ったが、そこには友人の通報を受けて大勢の消防隊員や海洋委員会海巡署の署員が集まっていた。これを見て男性はなぜか帰宅しようと思い、新荘区の自宅へ戻った。

 一方、57歳の女性は同日午前7時ごろ、捜索隊のヘリコプターによって海岸近くで発見されたが、既に死亡していた。

 自宅で寝ていて警察からの連絡を受けて出頭した男性は、「罪を恐れて逃げ出したわけではない」と弁明。女性が亡くなったと聞いて自責の念を示したという。警察は男性を過失致死容疑で送検する方針だ。