ニュース
電子
作成日:2008年7月7日_記事番号:T00008648
ノートPCの電池不足、Q4に解決か
電池組み立てメーカー、加百裕工業(セルクスパート・エナジー)の卓聖桓総経理は4日、ノート型パソコン(ノートPC)用リチウム電池の欠品問題で、「第4四半期に日韓のバッテリーセルメーカーが相次いで生産を拡大、または回復させるため品不足は解決し、来年第1四半期には10%の供給過剰になる」という見通しを示した。5日付経済日報が報じた。
日韓メーカーのバッテリー増産では、三洋電機が総額1億8,900万米ドルを投資するバッテリーセルの生産拡張で、来年春に生産開始となって総月産個数9,000万個を供給するほか、サムスンSDIが今年第3四半期より段階的に生産能力を拡張、LG化学と松下電池工業も火災前の生産能力への回復を積極的に図っている。
一方証券会社からは、「日韓電池メーカーが増産してもノートPC用電池の供給にはそれほど余裕がなく、来年上半期のオフシーズンは何とかなるかもしれないが、下半期のハイシーズンは逼迫(ひっぱく)する恐れがある」という見方も出ている。
加百裕工業は華碩電脳(ASUS)の低価格ノート、Eee PCにバッテリーを供給している主要メーカーで、卓総経理によると、上半期は中国製のバッテリーセルの調達率が全体の7%に上った。下半期は15%に達する見通しだという。