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経営破たんの仕欽科技、中国信託が提訴


ニュース 電子 作成日:2008年7月7日_記事番号:T00008649

経営破たんの仕欽科技、中国信託が提訴


 中国信託商業銀行(CTB)は4日、融資先のパソコンフレーム製造業者、仕欽科技(エバースキル・テクノロジー)の経営破たんと関連し、同社が売り上げを水増し計上し、不正に融資を引き出した疑いが強まったとして、詐欺罪で提訴した。5日付工商時報が伝えた。

 仕欽科技の不渡りを受け、中国信託銀が同社の売掛債権21億台湾元(約74億円)を調べたところ、約半分の10億元余りが架空の売り上げだったことが分かったという。同行は「計画的な詐欺行為だ」と指摘した。昨年下期以降は、伝票の偽造のみならず、海外の大手企業からの電子メールを偽造している例もあったという。

 仕欽科技は大企業ではなかったが、取引先に内外の有名企業があり、昨年には転換社債で3,000万米ドルを調達したばかりだったため、同行は財務状況に問題はないとの判断を下していた。しかし、約束手形の期限が180日に達するなど、資金繰りの悪化を示す兆候があったため、債権行の中には同社からの資金回収を急ぐ動きも表面化していたという。