ニュース 運輸 作成日:2019年10月24日_記事番号:T00086507
交通部鉄道局の胡湘麟局長は23日、立法院交通委員会での答弁で、台湾高速鉄路(高鉄)の宜蘭延伸に向けた初歩的な計画案を取りまとめたことに関連し、「総合計画(の立案)や環境影響評価などの行政手続きが順調に進めば、施工設計、着工の段階に進む。工期は約10年を見込んでいる」と述べた。24日付自由時報が報じた。
林交通部長は23日、宜蘭延伸は東部、西部の1日生活圏につながると述べた(23日=中央社)
これに先立ち、交通部は南港(台北市)~宜蘭間の延伸に必要な総事業費は955億台湾元(約3,400億円)、所要時間は13分と試算した報告書をまとめていた。
構想は南港と宜蘭を直線ルートで結ぶもので、これまでの在来線の直線化構想を高鉄延伸へと格上げした格好だ。しかし、交通部が事業化調査を経ずに今回の計画案を示したことには拙速過ぎるとの批判もある。在来線の直線化構想は、翡翠ダム(新北市)の集水域を通るため、2006年に環境影響評価を通過せず、交通部が15年に迂回(うかい)ルート構想を打ち出した経緯があり、再び直線ルートが議論されれば、環境問題が大きなネックになるのは必至だ。
これについて、林佳龍交通部長は「高鉄宜蘭延伸を(在来線の直線化構想検討時の)当初の事業化検討案に含めることで、直接総合計画段階に入る。行政手続きが速やかに進む」と説明した。鉄道局も高鉄延伸は在来線直線化構想の代替路線という位置付けなので、事業化調査は不要との立場だ。
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