ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

20年上半期の石化景気、IEKが慎重見通し


ニュース 石油・化学 作成日:2019年10月25日_記事番号:T00086526

20年上半期の石化景気、IEKが慎重見通し

 工業技術研究院(工研院、ITRI)産業経済趨勢研究センター(IEK)は24日、米中貿易戦争などの影響で今年は原油価格が大きく変動しており、来年上半期もこの状況が続く恐れがあるとして、石化産業の景気について慎重な見方を示した。25日付工商時報が報じた。

 24日の米WTI原油価格は1バレル当たり55.8米ドル、ブレント原油価格は61.09米ドルといずれも小幅に下落した。

 IEKは、シェールガス由来のエチレンの供給能力拡大に加え、米中貿易戦争などによる不確実性上昇で昨年末からエチレン価格が大きく下落し、今年はエチレンとナフサの価格差が2013年以降で初めて400米ドルを割り込み、343米ドルまで縮小したと指摘。この影響により、今年の台湾石化産業の生産額は約1兆6,500億台湾元(約5兆8,600億円)と前年比11.2~12.5%減少すると予想した。

 IEKは、来年は原油価格が安定化すればエチレンとナフサの価格差が400米ドル台を回復し、台湾石化産業の生産額の前年比減少幅は2.2~4.1%に縮小するとの予測を示した。