ニュース 政治 作成日:2019年10月25日_記事番号:T00086540
香港の反中デモを招いた「逃亡犯条例」改正案提起の契機となった、台湾での香港人女性殺害事件を巡って、香港人容疑者、陳同佳(20)のカウンセリングを担当している香港聖公会の管浩鳴牧師(北京市政協委員)は24日、陳容疑者が希望している台湾での出頭を、来年1月の台湾総統選挙後まで延期することを検討していると明かした。「一つの中国」などを巡り政治問題化し、陳容疑者の出頭に向けた動きが進展しないことを受けたものだ。香港の英字紙、サウス・チャイナ・モーニング・ポストなどが伝えた。
行政院のコラス・ヨタカ報道官は、容疑者が自由の身となっていることについて、香港政府は被害者の人権を重視していないと批判した(24日=中央社)
香港立法会(議会)で中国寄りの梁美芬議員は、陳容疑者が出頭を決めているため急ぐ必要はなく、総統選後まで待てば政治的な切り札とはならないとの見方を示した。
台湾の蔡英文総統は同日、ここまで政治色のある話をする牧師は少なく、政治的意図があるのではないかと疑念を表明。問題の解決に当たっては、司法正義、管轄権の行使、国家主権を考慮すると述べた。
「逃亡犯条例」改正案は、中国本土にも逃亡犯の引き渡しが可能になることから、香港での激しい反中デモにつながった。台湾政府は、陳容疑者が入境すれば逮捕する方針だが、場合によっては台湾が「中国の他の地域」に該当することを認めることになりかねないため、慎重な姿勢で対応している。
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