ニュース 社会 作成日:2019年10月28日_記事番号:T00086562
今年7月、酒気帯び運転の罰金上限が12万台湾元(約43万円)へと従来の9万元から大幅に引き上げられたことを受け、罰金を納付せず、押収された車両を引き取らないケースが増えており、一部の保管場が満杯になっている。
高雄市政府警察局によると、酒気帯び運転、廃車やナンバープレートの登録が取り消された車両を運転した場合に車両を押収することになるが、約6割が引き取られず、放置されたままとなっている。これにより一部の保管場が既に満杯となっており、競売でスペースを確保せざるを得ない状況だ。
聯合報の記者が高雄市楠梓区の土庫保管場を訪れたところ、約500坪の場内に自動車60台分、バイク1,000台分の保管スペースが用意されていたが、うち自動車用は既に満杯で、なんとか10台分のスペースを余分に作り出している状態だった。
規定によると、車両が保管場に移管された15日後に持ち主へ引き取り期限が通知され、期日までに引き取らず、さらに3カ月が経過した場合、競売にかけることが可能となる。競売で得られた額は運搬、保管費用、罰金を差し引いて持ち主に返還される。
土庫保管場にはメルセデス・ベンツやBMW、ジャガーといった高級車も少なからず収容されているが、車齢が古い場合には、持ち主が高い罰金を払う価値がないと考えて引き取りに来ないようだ。
一方、北部や中部の保管場ではスペースが足りないという事態は生じていないものの、罰金が払えない持ち主が引き取りに来ないケースは増えている。競売で得られた代金を罰金に充てるしかないそうだ。
新北市では今年、引き取りに来ない押収車両600台余りが競売に出された。持ち主が3カ月引き取りに来なかった場合、競売に出し、落札額から自動車1台当たり1万4,800元が市に納入される規定となっているため、市に900万元近い収入がもたらされたことになる。
飲酒運転の厳罰化で思わぬところに影響が出ているようだ。
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