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中国人観光客の増加、旅行会社が収入減を懸念


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年7月8日_記事番号:T00008658

中国人観光客の増加、旅行会社が収入減を懸念


 中台間の週末直航チャーター便の運航と中国人観光客の来台開放で、台湾経済の活性化が期待されている一方で、一部専門家や旅行会社からは、日本人観光客などが減少し、結果として全体の観光収入が減ってしまうことを懸念する声が出ている。自由時報が報じた。

 台北大学経済学部の王塗発教授は、交通部観光局が中国人観光客による経済効果を年800億台湾元(約2,800億円)と見積もっているのは楽観的すぎると指摘。観光客1人・1日当たりで計算すると522.6米ドルで、実際の日本人観光客の平均消費額の2倍に上り、信ぴょう性に乏しいという。
 
 統計によると、2006年に来台した観光客の1日当たりの平均消費額は210.87米ドルで、国・地域別では多い順に、▽日本、264.83米ドル▽韓国、195.83米ドル▽香港・マカオ、159.3米ドル──となっている。

 陽達旅行者の楊重義董事長は、「日本人観光客にとり、中国人観光客の印象は良くない。このため、これまでホテルやレストランを分けるなどの対応をしてきたが、今後は中国人観光客が増加し、その対策がとれなくなる。この結果、ここ数カ月間減少傾向にある日本人観光客がさらに減少するだろう」と予測を述べている。

 観光局の統計によると、1~5月の日本人観光客数は前年比で4.65%減の延べ47万3,000人だった。