ニュース 公益 作成日:2019年10月29日_記事番号:T00086582
台中市政府環境保護局(環保局)は28日、台湾電力(台電、TPC)台中火力発電所が排出するホウ素が基準値を超えているとして、総額6,000万台湾元(約2億1,000万円)の罰金処分を下すと同時に、11月15日までに改善計画を提出し、12月までに改善を終えるよう指示した。TPC側は処分内容を不服として、行政救済を申し立てる構えだ。29日付工商時報などが伝えた。
台中市の盧秀燕市長は、今年だけで7回も排出基準超過で処罰されたのに、まだ市民に我慢を強いるのかと迫った(台中市政府リリースより)
今回の処分は同発電所の1~4号機、5~8号機、9~10号機の廃水の排出口にそれぞれ2,000万元の罰金を科したもので、国営事業に対する罰金処分としては過去最高額。ホウ素の検出値は基準値(1リットル当たり5ミリグラム)の24~28倍に当たる121~141ミリグラムに達していた。
同発電所は年初来、ホウ素の他、硝酸態窒素、浮遊物質の基準値超過でも処分を受けており、罰金は累計で8,562万2,000元となった。
一方、TPCと経済部は今回の処分に関連して、同発電所からの電力供給には影響が出ないとの見方を示している。
同発電所では新たな廃水処理場が12月に完成する。稼働前には試運転を行う必要があるが、TPCは近く、台中市政府に水質汚染防止措置許可を申請する構えで、速やかな認可を求めている。同発電所の廃水は現在、外部に排出できなくなっている。
TPCによると、同発電所では現在、5~8号機で発電量を自主的に半分に削減。1~4号機は4号機が定期検査中、2号機が環境保護上の問題で操業停止し、点検補修が行われている。9~10号機は正常に稼働している。
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