ニュース 社会 作成日:2019年10月29日_記事番号:T00086590
台湾大学で28日、米国人学生が繁体字中国語や専門知識を学ぶための施設のオープン式典が挙行された。同施設は米国防総省が中国語力を備えた高度な専門人材の育成を目的に開設したもの。台湾の政府関係者からは米台の関係強化を象徴するものと歓迎する声が上がっている。
中国語と専門知識を1年かけて強化する(教育部リリースより)
国防総省の資金によって運営される組織、防衛言語国家安全保障教育局(DLNSEO)は、世界の10言語に精通した人材を育成する教育プログラム「言語フラッグシップ」を進めており、海外に研修センターを設置している。
中国語については15年前、中国の南京市に研修センターを設置し、現在44人の米国人学生が現地で学んでいる。北京市にも同様の拠点が開設されたが、その後、閉鎖された。
台湾での繁体字中国語の研修センター開設は、昨今の国際情勢を受けて提案され、当局の承認を経て台湾大学との交渉が進められ、今年6月に業務がスタート。既に22人の米国人学生が同センターで学んでいる。学生数を3年以内に100人に拡大することが目標だ。
ミシシッピ大学から留学中のある学生は「国際関係に興味があり、中国の上海やハルビンの大学で学んだ。中国で中国語を使って政治的な議論をするととても気まずい雰囲気になったが、台湾に来て開放された」と語った。台湾では地元の学生との交流を通じ、中華文化や台湾の歴史、社会について理解を深めており、将来は外交官や大使館職員になりたいと抱負を述べた。
外交部の徐斯倹政務次長はオープン式典のあいさつで、文化・教育分野における米台間協力の重要な一里塚になると指摘した。台湾関係法施行から40年に当たる今年にセンターが開設されたことは、関係強化の証拠と言えると語った。
米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)台北事務所のウイリアム・ブレント・クリステンセン所長は、台湾は民主的で安全、親しみやすく、多様な文化があり、中国語を学ぶのに適した場所と指摘するとともに、今後は専門人材の交流を強化したいと語った。
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