ニュース その他製造 作成日:2019年10月30日_記事番号:T00086591
フィットネス機器世界3位の喬山健康科技(ジョンソンヘルステック)は29日、日本のマッサージチェア最大手、フジ医療器(本社・大阪市中央区)の株式60%の譲渡を受けることで、フジ医療器の親会社、アサヒホールディングスと基本合意した。譲渡額は67億円を見込み、来年2月の手続き完了を目指して詳細協議を進める。ジョンソンは世界シェア拡大により、マッサージチェア市場でも世界3位入りを目指す。30日付経済日報などが報じた。
ジョンソンは、台湾で直営店約60店を展開する(YSN)
ジョンソンは、フジ医療器のマッサージチェアの海外販売代理店として中台での販売を手掛けてきた。フジ医療器の技術を生かした製品と、ジョンソンの世界30カ国・地域の販売子会社と、直営店300店舗の販売・アフターサービス網により、世界市場でのシェア拡大を目指す。
ジョンソンは、フィットネス機器とマッサージチェアは顧客層が近い健康市場ととらえ、発展を好感している。マッサージチェアの昨年売上高は約6億台湾元(約21億円)で、売上高構成比は約3%にとどまったが、フジ医療器が傘下に加われば、急速な拡大が期待できる。現在は自社ブランドのマッサージチェアとフジ医療器の代理販売の売上高構成比が約半分ずつだ。ジョンソンのマッサージチェア事業部は2006年設立で、3年前に大阪に移転した。
フジ医療器には現在、アサヒホールディングス子会社のアサヒライフ&ヘルスが100%出資している。フジ医療器の年間売上高は約180億円。マッサージチェアの売上高構成比は6割以上で、補聴器や医療機器も手掛ける。株式譲渡後も現在の社名を維持する予定だ。
Q4売上高、過去最高へ
フィットネス機器の世界市場規模は年間約55億米ドル、マッサージチェアは約46億米ドルに上る。
ジョンソンは過去5年間、米国でフィットネス販売ブランドの買収を進めてきた。▽フィットネス・リソース▽セカンド・ウインド・フィットネス▽レジャー・フィットネス▽ビジー・ボディー──を傘下に収め、北米フィットネス販売市場で首位を維持している。フィットネス+ウェルネス(健康的なライフスタイル)がグループの事業発展の軸だ。
下半期のフィットネス機器の需要期入りを受け、ジョンソンの第3四半期連結売上高は前期比11.5%増、前年同期比14.6%増の61億8,400万元と、四半期ベースで過去最高を更新した。1~9月は前年同期比18.6%増の170億9,200万元で、こちらも過去最高だ。証券会社は年末にかけて月間売上高が増加し、第4四半期も過去最高を更新する可能性があるとみている。
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